宮城県亘理町仮設住宅での縁日参加報告

山手地区所属のローバースカウトが、宮城県亘理町の仮設住宅で被災地支援活動に参加してレポートを寄稿してくれましたのでご紹介します。

1. 参加の経緯

横浜30団で、被災地である宮城県亘理町の仮設住宅で行われる縁日による現地の支援を行うという話を、横浜30団に重登録しているローバースカウトから参加のお誘いがあった。山手地区としても被災地の支援を検討している時期であったということもあり、山手地区ローバースでは、今後の被災地支援の在り方、現地の様子などを下見するという位置づけで、この企画に参加させていただくこととなった。

2.縁日の目的

震災で仮設住宅にお住まいになっている方々に「縁日」でひと時楽しんでもらう。
被災地で縁日を開催させて頂くことによりボーイスカウトの子ども達に現実を見させ、自分たちがこれから何をできるか考えさせるきっかけとするPic1

3.日時

2011年11月23日11:30~13:30

4.実施場所

宮城県亘理郡亘理町 舘南仮設住宅(85世帯)

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5.参加メンバー

  • M3 hayashi
    目黒3団ローバー隊 早矢仕晃章
  • M10 hayashi
    目黒10団ローバー隊 林希一

6.実施内容

食べ物屋台と、スタンプラリー形式のゲームコーナーを出展

  • 食べ物:焼きそば、やきとり、杏仁豆腐、ポップコーン、落書きせんべい
  • ゲーム:スタンプラリー”ワンピース編”

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7.所感

(早矢仕)
2011年3月11日の東日本大震災が起こり、今回はじめて被災地に足を運ぶこととなった。震災から8か月。ニュースで取り上げられることも少なくなったが、依然として仮設住宅に住む人々の生活は大変なものであるようだ。今回訪れた仮設住宅は、津波の被害の大きかった荒浜から少し離れた場所にある。およそ300人が暮らしているという。日が差すと日中は10℃を越え、多少温かいが、夜はかなり冷え込むようで、寒さや風対策として仮設住宅にビニールを貼り付け、対策している家もあった。縁日には老若男女を問わずたくさんの人が訪れた。焼きそばや焼き芋は大盛況で、開始1時間程度でなくなってしまうほどであった。私の担当したポップコーン・ブースにも長蛇の列ができ、並んでいる間に近隣の方々と交流することができた。近隣の高校、また現地のガールスカウトのサポートもあり、運営はスムーズに行われた。
「生活するだけのものには恵まれている、だけど楽しさがない」そう言う住民は多かった。災害当初は物資の不足が叫ばれていたが、状況はずいぶんと変化してきていると感じた。様々なボランティア団体が支援に来ている中、ボーイスカウトとして今後できることというのは、楽しさの提供、なのではないかと考えている。今後、地区およびローバー内でも話し合う必要があるように感じられた。

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(林)
今回、横浜30団の縁日に参加させて頂きました。以前から、自分も被災地支援に参加してみたいと思っていました。そこで、今回実現することができました。
実際、参加してみて感じたことは、被災者の人たちの中には、家族を失われた人もいるにもかかわらず、常に笑顔でいてくれました。私は、参加させて頂きとても貴重な体験ができました。

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